こんにちは。やすひろです。
最近は、小学生のうちから塾に通う生徒が増えてきています。
ベテラン塾講師のわたしから見て、小学生の塾通いは週1日がよいと思っています。当然、中学受験をする場合は除きますが。
週1日しか通わないと塾で習う教科も1つになります。わたしはその1つの教科に国語をおすすめします。
国語なんて必要ないよ。国語くらいどうにかなるよ。と思っている親子もいるかもしれません。
本当にそうでしょうか?国語を甘く見ていませんか?
今回は塾で国語を学ぶ必要性をベテラン塾講師やすひろが解説します。
すべての教科は国語に通じる
「日本人なのだから、日本語で書いてある文字や文章は読める」お子さんはそういうかもしれません。
だから国語は必要ない?果たしてそうだろうか?
国語には、読解力、思考力、記憶力など学力を伸ばすうえで大切な要素がすべてつまっています。
だからわたしは、小学生のうちから塾に通うなら国語を習うことをオススメしているのです。
国語は学力の伸びがわかりにくい
小学生の塾通いというと算数をイメージされる保護者さんが多いと思います。
高学年になって、算数がわからなくなってきたから塾に通いたいという小学生も多いです。
算数は、「できているか、できていないのか」がわかりやすい教科です。たとえば宿題。
お子さんは、解けない問題を空欄にするでしょう。空欄が多いと算数がわかってないと自覚します。
保護者さんは、宿題の空欄の多さを見て「うちの子、算数が苦手なのかもしれない」と思うでしょう。
だから、わからなくて困っている算数を学ぶために塾に入るのです。
しかし、国語は異なります。国語が苦手なのかは圧倒的に気づきにくい。
1つの原因が記号問題。記号問題を空欄にする小学生はほとんどいません。わかっていなくても考えたふりをして適当に記号を書いています。
たとえ適当に書いていても、正解は正解。間違えても、おしかったで片付けてしまいがちです。
だから、国語はさほど心配ないと思ってしまう親子が多いのです。
また、文章問題も学校で一度読んだことのある文章ばかりがテストに出題されます。
果たしてそれは本当の読解力と言えるのでしょうか?
わたしからしてみたら単なる記憶力クイズにすぎないと思えてしまいます。
本物の読解力とは?
塾で国語を学ぶ大きな理由の1つに、教科書以外の文章の読解を練習できることがあります。この練習なくして読解力をつけることはできません。
「国語は自信があります」と言って入塾してきた生徒でも教科書以外の文章読解をさせると問題を解く前でつまづいてしまうことも少なくありません。
問題の文章がスラスラ読めないのです。挙句の果てには、適当に記号を書いて終了する生徒さえいます。
最初の「国語は自信があります」はどこへ行ってしまったのでしょうか?
あなたは運試しをしているのですか?いっそのことすべて同じ記号を書いたらどうですか?そうしたら当たる確率が高まりますよ。そんなアドバイスさえしたくなります。
学校のテストができるのは普通なのです。だって一度読んだことのある文章だから。しかも学校の先生が丁寧に読解をしてくれています。
重要なのは初めて読む文章をいかにきちんと読解できるか?
これができていないと本物の読解力が身についたとは言えません。初めて読む文章の読解力が身についていないと、高校入試のときに困りますよ。
文章からも学べる
教科書以外の国語の文章は読解以外の力を身につけるのにも役立ちます。
特に説明文。これはもう別の教科書レベルです。新しい知識の宝庫です。
新しい知識を授けてくれる本は他にもたくさんあるでしょう。
小学生用教材の説明文のいいところは、小学生が理解できる内容や表現で書かれていること。
だから、説明文からは文章読解の力だけでなくさまざまな知識が得られるのです。
正直、家で読書をするより塾で説明文を読むほうが健全で効果的な読書ができます。
国語の学ぶ姿勢で生徒の未来がわかる?
わたしは長年小学生の国語をしてきて、小学生の国語を学ぶ姿勢を見ていると、その生徒の未来がわかるような気がしています。
大きく成長が期待できる生徒は、
- 文章をしっかり読む、または読もうとする
- 文章の内容に興味を持つ
- 漢字学習は一切妥協しない
この3つの特徴を持ち合わせています。
これらの特徴がどのように生徒の未来につながるのかを説明していきます。
文章をしっかり読む、または読もうとする
わたしの国語の授業は、まずは自力で文章を読んでもらいます。
読み終わったら、内容一致の問題を一番最初に解かせます。
その問題が解けたら読めている証拠としています。
内容一致の問題に正解するためにはどうしたらよいと思いますか?
それは、文章をしっかり読めばいいだけなんです。
国語で成果を出せていないすべての生徒は、文章をしっかり読んでいません。
文章をしっかり読むくせを小学生のうちからつけておきましょう。
文章の内容に興味を持つ
国語の文章に書かれている新しい知識を吸収しようとするか、それとも文章読解だけと考えるか。
これは将来大きな差になります。
大きく成長していく生徒は、勉強を教科単位で考えません。
理科の授業で計算問題を指導しても、「今は算数ではありません」とは言わないということです。
それは国語でも同じ。国語だから、文章を読んで問題に正解すればいいではもったいない。
せっかく読んだのだから、知識を吸収しようと前向きに学ぼうとするのです。
漢字学習は一切妥協しない
漢字は単純な暗記作業です。
- 漢字は書けるようになるまできちんと練習できているか?
- 丁寧な字で書けているか?
- 進出漢字を習っていないからと言ってひらがなで書いていないか?
漢字学習をさぼるようでは将来は明るくないでしょう。
勉強で成果を上げるためには理解することが大切です。でも、理解力だけでは足りないのです。
ごくごく基礎的なことは覚えなくてはいけません。覚えるためには、反復が必要です。
漢字学習を一切妥協しない生徒は、覚えるための反復が徹底してできています。
まとめ
ここまで、小学生が塾で1教科だけ習うなら、国語がおすすめだと話してきました。
わたしが塾で国語を習うことをおすすめする理由は
- 国語は学力の把握が難しい
- 本物の読解力が身につく
- 文章からも学べる
この3点です。
お子さんの国語を学ぶ姿勢を見てください。
- 文章をしっかり読んでいるか、または読もうとしているか?
- 文章の内容に興味を持っているか?
- 漢字学習に一切妥協はしていないか?
保護者さんから見て、これらができていないと感じたら、塾に通うことを検討してもいいでしょう。
国語は目に見えにくいだけで困っている生徒は多いです。
小学生のうちに1教科だけ塾で習うなら、わたしは国語を強くオススメします。