こんにちは。やすひろです。
この記事は
- これから塾講師をはじめようとしている人
- 経験が1年以内の新人塾講師
- 新しい教科に挑戦しようと思っている塾講師
に向けて、中学生の主要5教科すべてをクラス指導したことのあるベテラン塾講師やすひろが、それぞれの教科の指導ポイントをお伝えします。
中学生の主要5教科は国語、数学、英語、理科、社会です。
クラス指導をするなら、どの教科を指導したいですか?
最初は、自分が指導しやすい教科を指導するのがいいでしょう。
でも、塾講師は学校の教師と違って1つの教科を指導するだけとは限りません。
自分の得意不得意にかかわらず教師が足りていない教科を指導することさえあります。
もちろん指導できないときは「できません」とはっきり伝えるべきです。
「やれるならやってみよう」そう思うあなたのために中学生主要5教科の指導ポイントを解説していきます!
少しでもあなたの役に立つのであればうれしいです。
中学生主要5教科の教科指導ポイント
中学生の主要5教科は国語、数学、英語、理科、社会です。
それぞれの教科について、指導のポイントをベテラン塾講師やすひろがあなたのためだけに伝授します。
それではさっそく本題に入りましょう。
国語
国語を指導する上で、生徒にもっとも身につけてほしい能力は
自力で文章を読み解く力
なぜかというと、どんな国語の試験でも文章読解が一番配点が大きいから。
ではどのようにしたら生徒が自力で文章を読み解く力を身につけることができるのでしょうか?
最初は教師が自転車の補助輪になりましょう。つまり生徒と一緒にやるということです。
学年が下になればなるほど1問ずつ丁寧に一緒にやりましょう。
絶対にダメなのは15分与えるから解いてみようという指導。これは指導というよりただの放置。
この指導では自力で文章を読み解く力が身につくことはありません。
生徒が今までやってきたダメな方法で解いて間違えたら赤で答えを書くただそれだけです。
長時間生徒に問題を解かせる時間を与えるのは、自力で文章を読み取る力が身につけさせてからにしましょう。
数学
数学を指導する上で、教師が最も意識しないといけないのは
いかに多くの問題を解かせるか
そのために、説明時間をできるだけ短くすることを意識しましょう。
説明時間を短くして授業をサボろうというわけではありません。問題演習の時間を確保せよということです。
1つの例題を紹介したらたくさん練習問題をさせる。机間巡視をしながら生徒にアドバイスをする。各自で答え合わせをさせやり直しまで徹底させる。
ただ授業を聞いているより、実際にやってみたほうが身につくのが数学です。
でも、1度やっただけで身につくほど甘くはないでしょう。そのために宿題です。
しかし、宿題には大きな問題点があります。それはわからないとできない。
それを防ぐために授業内で徹底的に演習させるのです。宿題は確認・定着の意味です。
英語
中学生の英語を指導する上で忘れてはいけないのは、
何が何でも書けるようにする
最近の高校入試はさほど正確に英語が書けるかを問われることは減ってきました。
しかし、中学で最も多く遭遇するテストは定期テストや実力テストです。
この2つのテストについては腕が壊れるくらい書く勉強が必要です。
中学生は書けないと絶望です。話せても意味がないです。
中学生は書けないと絶望です。聞きとれると多少点数があります。
定期テスト、実力テストで点数がとれていないから文法がわかっていないのでは?そう心配される保護者さんもいるでしょう。
それは違います。点数が取れない原因は、英語を正確に書く力がないのです。
まずは教科書本文を正確に書けるように練習させましょう。そのためにはテストが手っ取り早いです。
単語テストなんて甘いことを言わずに教科書本文書き取りテストを実施すればいいのです。
教科書本文書き取りテストこそ、中学生たちが英語を正確に書けるようになるための最短経路だとわたしは考えています。
理科
中学理科の指導は、数学と社会のハイブリット指導のイメージです。
バランス感覚が重要です
計算問題を切れ味鋭く解説する数学指導のスキル。用語問題を生徒に定着させる社会指導のスキル。
これを持ち合わせていてかつバランスよく発揮しなくてはいけません。
理科の指導はなかなか指導レベルが高いなと思うでしょう。その通りです。
中学理科のクラス指導をできる塾講師は少ないと聞いたこともあるくらいです。
最初から両方をマスターするのは難しい。用語問題と計算問題のどちらに力を入れたらよいか?
その答えは、計算問題です。計算問題で生徒の信頼を得られるように指導スキルを磨きましょう。
中学理科の計算は比例と割合でたいていの問題は解けます。だから解説は小学生でもわかるように。
数学じゃないのに何で苦手な計算をしなければならないのと思っている生徒もいます。
そういう生徒にのために、「この問題、実は簡単なんだよ」などの声かけを積極的にしましょう。
間違っても「この問題は難しい」などとは言わないようにしましょうね。
この食べ物はまずいですよ。と言って出されたものにあなたは食欲がわきますか?それと同じです。
社会
社会の指導で一番大切にするべきことは
なぜ?の理由を語れるように
新人教師は社会の指導を希望する教師が多いです。理由は社会は暗記科目だから。
中学生の社会は、歴史、地理、公民を指導します。歴史と公民は暗記事項が多いです。
だから、歴史と公民は授業中に覚えさせるのも1つの手です。生徒は退屈でしょうが。
でも、地理では覚えさせるだけの指導は通用しません。なぜなら、地理は覚える用語が極端に少ないから。
地理で必ず覚えることは、国名・都道府県名・山地・山脈・川・大陸名・大洋名くらいでしょう。
それで毎回定期テストを行ったら毎回同じ内容になってしまいます。でも毎回テスト内容は違いますよね?
だから、地理の授業では重要用語押しの授業を展開するのはきついです。
他の社会科教師と差をつけるためには、なぜ?の理由を説明できるようにしましょう。
たとえば、なぜ日本海側に雪が多く降るのか?なぜ国境がまっすぐなのか?など。
すべてのなぜ?の理由を説明できなくてもいいです。授業中に1つだけでいいのです。
授業前に、なぜ?の理由を調べるなど、しっかり準備して授業に臨みましょう。
まとめ
今回は中学生主要5教科の指導のポイントについて紹介してきました。
各教科のポイントを振り返りましょう。
生徒たちのために、より良い授業することが塾講師の務めです。
各教科のポイントがあなたの指導の参考になったらうれしいです。
“ベテラン塾講師が教える教科指導のポイント。中学生内容ならこれだけを押さえておけ。” への1件のフィードバック