こんにちは。やすひろです。
今回は、勉強における入力と出力について書いていきます。まずは、入力と出力の定義からはじめましょう。
入力とは、
『教科書等を読んで知識を獲得すること、教師の授業を受けて知識を獲得すること』
出力とは、
『さまざまな問題を解くこと、他人に教えること』
と定義します。
定期テスト直前。わたしは生徒たちに大量の問題を解かせます。理由はシンプル。そのほうが高得点が望めるから。わたしの仕事は、生徒たちが問題を解く様子を注意深く観察すること。
もくもくと問題を解き続ける生徒
わからなくて調べ始める生徒
教師に質問する生徒
ただボケーっと問題集を眺める生徒
居眠りを開始する生徒
のように生徒の反応は様々です。
結果を残す多くの生徒は、もくもくと問題を解き続けています。結果を残せない生徒の多くは、下の2つに該当してしまいます。
強制的に問題演習をさせると、生徒の中から
授業をしてほしい
という声が上がるときがあります。わたしが授業をすることは、居眠りをしている生徒が目を覚ますことくらいです。全体的に見たら大幅なマイナスです。
その理由は、
テストの直前で入力しているようでは手遅れだから
たとえば、明日が3年間やってきた吹奏楽部の最後の発表会。前日に新曲を練習しますか?そんなことをしてもまったく無駄だとわかりますよね?
そんな簡単なことが勉強だとわからなくなってしまうのです。
なぜ入力をしようとするのか?
生徒たちはなぜ、入力をしようとするのでしょうか?その答えはおそらく
入力のが楽だから
入力は、自分が何も考えなくても、教師が勝手に進めてくれる。自分がわかっている、わかっていないにかかわらず、勝手に進んでいくのです。
生徒たちは、話を聞いているだけ、ノートを写しているだけ。そんなことをしているのは勉強とは到底言えません。だって、自分の頭がまったくはたらいていないから。
仮に、定期テストの種目に「授業の受け方」や「ノートのとり方」があるのであれば、わたしが授業をすることも立派な出力になるとは思います。
でも残念なことに、これらが定期テストの種目になったという発表は受けていません。明日がテストだというのに、入力をしているようでは、納得のいく結果は望めません。
効率的な出力
出力をすることがテストでよい結果に結びつくのは理解できた。限られた時間で、効率的な出力をするにおすすめなのが、
教師に質問すること
効率の良い出力をするために、あなたが教師に質問することは、以下の2つです。
①この問題が自分に解けるかどうか
②テストによく出る問題はどれか
①この問題が自分に解けるかどうか
テスト前、もくもくと問題を解いているにもかかわらず、納得のいく結果が得られていない生徒に見られる傾向として、解けない問題をずっと考えていることがあります。
生徒の学力によって、解ける問題は異なります。テスト直前で解けない問題は、テスト直前に解けるようにはなりません。その判断を普段指導してもらっている教師に頼むのです。
②テストによく出る問題はどれか
平均点付近の生徒にはおすすめの質問です。定期テストであれば、試験範囲が決まっています。その範囲の中で、どの問題が出題されやすいかを教師に質問しましょう。
そして、その範囲だけを完璧に勉強しましょう。あなたの目標は、その範囲の問題を全問正解。教師から指定された範囲以外はまったくできなくてもいいと割り切りましょう。
やみくもに全範囲を薄くやるよりも、この範囲のこの単元だけは完璧にと深く勉強したほうが好結果につながる可能性が高いです。
出力からつながる
そうは言っても、自分が苦手な教科の出力はしんどいと思います。だって、解けない問題が多いから。解けない問題に多くぶつかればぶつかるほど、自信が失われていきます。
でも、ぶつかって散った経験が、未来の『できる』につながっていくのです。トップ校に合格する生徒は生まれつき頭がいいのではありません。
大量の出力をしているのです
だから『できる』問題が多いのです。その問題ができるようになるまでに、どれだけくやしい経験をしているだろうか。表面上は伝わりにくいかもしれないが、結果を残す生徒たちはもれなく勉強をしている。
それは勉強だけでなく、ゲームだって同じだ。また、ゲームだけでなく、あらゆることで同じだ。それを勘違いしてはいけない。ゲームのチュートリアルをやっただけで、世界大会で優勝するなんてことはありえないのだから。
どれだけ入力するかではなく、いかに出力するかが大切なのだ。
最後に
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