最低でも自分だけは自作教材のファンであれ

こんにちは。やすひろです。

塾によっては、講習会などで自作の教材を作成・使用するところもあるでしょう。教材作成はかなり時間がかかるため、複数の教師が分担して作成することが多いです。

分担して教材を作成するということは、自分が作成していない教材を自分の授業で使用する可能性があるということです。

教師の中には

ベテラン
ベテラン

こんな教材、使えない

という人もいます。完成品に文句をつけるのはさすがに失礼です。完成する前に逐一確認をしているなら話は別ですが、確認を怠った自分にも責任はあるのです。

すべてがダメな教材なんて存在しないと思います。だからわたしは、用意された教材の中から良問だと思われる問題を授業のゴールに設定して授業を組み立てます。それは、教材が自作かどうかに関係なく、どの教材を使っても同じです。

わたしは声を大にして言いたい

やすひろ
やすひろ

自分好みの完璧な教材なんて存在しない

だからといって、自分好みの完璧な教材は存在しないわけではありません。自分で教材を作成すれば、自分好みの完璧な教材をつくることは可能なのです。

信じられない発言

わたしは自分でつくった教材に文句を言ったことは一度もありません。だって、自分が授業で使いやすいように作成しているから。たとえ他のすべての教師から文句を言われても

やすひろ
やすひろ

わたしは自分が作った教材のファンでありたい

そういう信念をもって、教材を作成しています。しかし、信じられない発言を耳にしてしまったのです。

教材作成者が自ら作成した教材を見て

ベテラン
ベテラン

この教材やる気せんなー

と言っていたのです。もちろん、生徒たちにも配布している教材です。もし、この発言を生徒たちが聞いたらどう思うでしょう?わたしだったらその教材を捨てますね。

わたしも経験がある

わたしも、自分で作成した教材で

やすひろ
やすひろ

この教材やる気せんなー

と発言したことはあります。言い訳かもしれませんが、わたしがそう発言したときは、わたしに創意工夫の余地が1ミリもない単なる教材作成作業をさせられたときです。

教材はコンセプトを考えるのが楽しいのであって、コンセプトが決まった状態で作成を依頼されるとただの作業に成り下がります。楽しみも半減どころか急降下です。

たとえば小学生の計算ドリルを作成するとき

基礎的な計算から、応用問題で200問つくる

自らこのコンセプトをつくり、教材を作成するのは楽しいです。

しかし、

発展問題と中学受験の計算問題で200問つくる

というコンセプトを他人に決められて、その教材作成をする。それはただの作業。とてもつまらないのです。

そして、わたしが

やすひろ
やすひろ

この教材やる気せんなー

と思ってしまうのは、生徒のレベルとコンセプトがあっていないとき。上記の場合はそれが明白で、中学受験をしない生徒に中学受験の問題をやらせる必要があるだろうか?

解ける生徒にはいいかもしれませんが、大半の生徒は解けません。そんなに中学受験は甘くありませんから。そうすると、生徒の自信を奪います。それだけは絶対に避けたい。

最悪な事象

コンセプトの構想から、教材作成まで自分で行えば、わたしは自作の教材のファンだと胸を張って言うことができます。

しかし、コンセプトを他人に決められてしまうと、その教材のファンでいることは約束できません。最悪な事象はそのコンセプトを決めた本人が

ベテラン
ベテラン

この教材やる気せんなー

と言ったとき。生徒はもちろんのこと、教材を作成してくれたスタッフ全員を敵に回すことになります。現実世界であってはならないことです。

せっかく自作で教材を作成するのであれば、

最低でも自分だけはその教材のファンであれ

とわたしは言いたい。そのために一番大切なのは、コンセプト。日頃から生徒を丁寧に観察していれば、コンセプトが大きくずれることはないでしょう。

ベテラン
ベテラン

これを教えなければ塾じゃない

確かにその考えも大事ですが、生徒のレベルとかけ離れすぎていては意味がない。せっかく時間をかけて教材をつくるのであれば、生徒の力を伸ばせる教材をつくりたい。

それができないのであれば、教材会社から教材を買えばいいと思っています。正直なところ、わたしは教材会社から教材を買うことがベストだと思っています。

最後に

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