こんにちは。やすひろです。
ただいま絶賛進級懇談中です。懇談を通して、塾では見せない生徒の一面が知れたり、保護者様が塾に対してどう思っているのかを知れるのはとても楽しいです。
毎回の懇談で一番多い相談内容は
家での勉強量が少ない
かれこれ20年塾講師をしていますが、懇談の相談内容として安定不動のナンバーワンです。その相談に対して、わたしは
わたしたちが協力できることは最大限します
と伝えています。わたしたちにできることはそれくらいしかないと思っています。わたしが絶対にしないと決めていることは
できない約束をしない
保護者様の要望に応えようと、できもしない約束をしてしまう教師がいます。懇談終了時、保護者様は満足して帰られるかもしれません。でも、しばらくして
塾を辞めます
と連絡が来るでしょう。だって、やると約束したのに、その約束が果たされないのだから。できもしない約束をすることは絶対にやめましょう。
「できないことはできない」とその場ではっきり伝えましょう。それで辞められるなら仕方ありません。そして、今回辞めることを踏みとどまったとしても、いずれ塾を辞めるでしょう。
できないことはできない
家での勉強量が少ない
という相談をされたら、どんな教師でも理由を聞くでしょう。そして、家での勉強量が少ない理由のほとんどは、
スマホばっかりいじっている
そういう生徒から、スマホを切り離して勉強させるすべをわたしは知りません。だから、わたしは保護者様に正直に
わたしもスマホばかりいじってしまいます
と伝えています。スマホの魔力は最強だと思うのです。気づけば時間をドロドロに溶かしてしまっています。スマホの魔力に飲み込まれ、気づけば朝だったなんてことが何度あったことか。
これはわたしに限ったことではないと思うのです。それだけスマホの魔力は最強なのです。だから、スマホをいじるのをやめることはできないのです。
スマホをいじるのをやめさせます
なんて、わたしは口が裂けても言えません。できない約束をすることになりますから。
そのうえで考える
スマホをいじることはやめさせられない。仕方ありませんね
では、あまりにも頼りない。それでは塾を辞められてしまいます。そうならないようにするためには、スマホをやめることはできないことを前提にするのです。
つまり、スマホとの付き合い方を提案するのです。例えば、
塾に自習に来た時は、スマホ回収ボックスに自発的に入れる
のように。こういう提案をするときには注意したいのは、
塾内限定での提案にとどめること
わたしたちの仕事は、塾内での生徒指導です。冷たいかもしれませんが、家庭での指導は保護者様に任せるべきなのです。わたしたちが関与する問題ではありません。
塾にいる間はスマホ世界から切り離されていれば、仮に家庭でスマホ三昧だったとしても、自由時間のすべてスマホ三昧ということにはなりません。
ただしこれも、強制してやることではないとわたしは思うのです。
塾に自習に来るのも自分次第
スマホを提出するのも自分次第
スマホ三昧な生活を送るのも自分次第
どんな時も、自分で決めて行動してほしいのです。自分の人生は、自分しか責任をとってくれる人はいないのだから。
無茶な提案
スマホばっかりいじっているから、家での勉強量が少ない
その対策として、スマホを強制的に取り上げるという家庭があります。家庭の方針なので、余計な口出しはしませんが、効果はあるのかと疑問に思います。
これまでのわたしの経験上、何かを禁止にしたとして、その時間を勉強にあてる生徒はほとんどいません。つまり、スマホを取り上げたからといって、勉強するわけではないのです。
スマホに費やしていた時間を、マンガを読んだり、部屋の片づけをしたり、シャーペンを分解したり。勉強をしない生徒たちは、勉強以外のことで時間を使う天才なのです。だって、
勉強をしたくないのだから
そこには信仰心にも似た強烈な信念を感じさせる生徒すらいます。それを承知の上で、わたしが提案するのは
スマホから逃げるな
ということです。スマホをやめて勉強しろとは言わない。でも、スマホとの付き合い方を身につけてほしい。スマホの魔力は最強です。あなたの時間をドロドロに溶かしていきます。
だから、早いうちにスマホとうまく付き合う方法を見つけてほしいのです。あなたが、やりたいことが見つかったときにそれに熱中できるように。
スマホから逃げきることはできないでしょう。スマホを使う側に立つか、スマホに使われる側になるかは、あなたのかかわり方次第です。
無目的に時間を浪費している場合は、スマホに使われる側です。その状態では、自分の望む人生はやってこないかもしれません。スマホを使う側になりましょう!
最後に
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