こんにちは。やすひろです。
教材作成については、先日も記事に書きました。内容かぶりで有名なこのブログですが、記事を書く前に内容がかぶっているなと気づいたのは今回が初めてです。
参考までに過去記事『教材作成の極意。塾講師なら意識したい、たった1つのこと。』のリンクを貼っておきますので、興味がありましたらお読みください。
塾ではそろそろ冬期講習の時期ですね。生徒のために、特に受験生のために少しでもためになる冬期講習にしようと思っている教師もたくさんいると思います。
その気持ちが強い教師ほど、オリジナル教材をつくる傾向にあるとわたしは思っています。わたしも若いころはよくオリジナル教材を作っていました。
今はやる気がないってことですか?
決してそういうわけではありませんが、いろいろな教材を使ってきた結果、どの教材を使うかよりも、その教材をどうやって使うかが大切だと気付きました。
だから、いくら自分が素晴らしいと思って作成したオリジナル教材でも、生徒が使用してくれなければ、ただのゴミになってしまうのです。
人生の貴重な時間を割いて、オリジナル教材をつくるのであれば、ただのゴミになるのは避けたいですよね?
オリジナル教材を作成するときの3つのポイント
①使い切り
②難易度
③つくらない
その教材を『自分がやって楽しいか』に、この3つの条件を付けくわえたら、あなたのオリジナル教材がただのゴミになる可能性は激的に低くなります。
新しく付け加える3つの条件がどういうことなのか。それぞれ詳しく説明していきますね。
使い切り
講習会のように、継続的な指導に使用するオリジナル教材もあるでしょう。だからと言って第1回から第4回までを冊子にして配るのは、あまりオススメしません。
おススメしない理由は、
忘れる生徒がいるから
テキストを忘れた生徒がすべて授業開始前に行ってくれればいいですが、中には、授業開始してから忘れたといってくる生徒もいるでしょう。その言葉は
教室の士気を下げます
忘れた生徒も悪いですが、冊子にして配らなければ、この事態は避けられます。その授業で使う教材はその授業の開始時に配布する。
それには、忘れ物を防ぐのと同時に、生徒たちの気持ちを一新させるという効果もあります。わたしは、その授業内ですべての問題が終了しなくても、次回にもってこいとは言いません。
次回は指導できなかった問題も加えて、再編集した新しいプリントを渡すようにしています。だれだって、新しいプリントのがやる気がわきますからね。
難易度
これくらい、できてもらわんと困る
確かに九九ができない小学6年生にはわたしもそう思って指導はします。でも、中学受験をしない小学6年生に、中学受験の問題をいきなりやらせるのはどうなのかなと思うのです。
特殊算は無理でも、計算くらいはできるだろう?
中学受験は計算問題からなかなか骨が折れる問題が多いです。はっきり言って、わたしはやりたくありません。だからオリジナル教材には採用しません。
頑張ればできる
こういう問題は生徒も頑張ってやってくれます。たとえ計算問題だとしても
なんじゃ、この問題???
と思う問題はまったくやろうとしてくれません。はい、ゴミ確定。生徒が解けない問題、やりたくない問題を羅列している教材は得てしてそうなる傾向にあります。
わたしも、学力最上位クラスを始めて指導するとき、本気で教材を作成したところ、解ける生徒がほぼおらず、かなりつらい授業をすることになりました。この教材もゴミ確定でしたね。嫌な思い出です。
教材を作成するとき、特に難易度に注意してほしいと思うのが
指導経験の浅い教科
あまり指導したことのない教科だと、難易度設定を誤りがちです。自分が解けるからいいやではなくて、大切なのは、生徒が解いてくれるかです。その目線は忘れずに持っておきましょう。
つくらない
使い切りで、難易度も合わせた教材をつくるのは難しい
こういう教師のが大多数だと思います。はっきり言います。
教材をつくるのをやめましょう
自信がないなら、オリジナルテキストをつくるのをあきらめて、塾専用教材を購入しましょう。どの塾も、教材費は家庭に負担してもらっているでしょう。
家庭への費用負担を増やしたくない
だからと言って、生徒のためにならないオリジナルテキストを渡していていいのでしょうか?しかもこの選択をしたことで、教材作成のプロが作成したテキストの購入は見送られます。
この選択、本当に生徒のためになるのでしょうか?
オリジナルテキストに自信が持てないようなら、作成をやめて、迷わず塾専用教材を購入しましょう。教材は高くても1冊2000円です。そのくらいの費用負担で怒り狂う家庭は皆無でしょう。
塾専用教材のメリットは
問題数が多い
解答・解説がしっかりしている
わたしたちの作るオリジナル教材は、授業ありきでつくられがちです。だから、自学自習には向かないのです。いくら理解をしても、練習が足りなければ、力はつきません。
その点を塾専用教材はカバーしてくれています。いい教材を提供する。これも塾の果たすサービスのうちの1つだと思います。
最後に
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