こんにちは。やすひろです。
ありがたいことに、最近は新規生徒の問い合わせが増えてきております。その中には、
とてもいい塾だと聞きました
とうれしいお言葉を言ってくださるご家庭もありました。こういう家庭は、徹底的に調査しているので、すかさず
〇〇先生が指導してくださるのですよね?
と言われました。つまり、その家庭の思い描くいい塾とは、いい教師がいる塾ということなのでしょう。わたしもその考えには同感です。
いい塾なんて存在しない。その塾に自分に合う教師がいるかどうか、ただそれだけだ。
— やすひろ@ただの塾講師 (@Karisuma_Jukuko) December 15, 2021
だからわたしは、その家庭には実際指導する教師が決まるまで体験授業に来てもらうのを待っていただくことにしました。
入りたいという生徒をこちらから保留してどうする?
と叱責を受けるかもしれません。でも、この家庭の価値基準が教師にある以上、希望する教師が担当しない限り、入塾したとしてもすぐに辞められると思うのです。
最悪のシナリオとして
あの塾、最悪だよ
と言われてしまうかもしれません。自ら口に出さないにしても、短期間で辞めていると、理由を勘繰られることはあるかもしれませんから。
だから、こちらも誠意を尽くすのです。体験授業はエース教師、担当するのはそれ以外の教師。それは詐欺だと思うのです。だから、わたしはこれだけは絶対にしません。
きっかけにすぎない
わたしはこれまで、圧倒的な人気を誇る教室責任者を何人も見てきました。そして、その教室責任者がいなくなったあとの教室もいくつも見てきました。
明らかにその教室責任者を慕っていた生徒も一緒にやめていくかと思いましたが、そういうケースのが圧倒的に少ないです。
教室責任者が辞めたから校舎の生徒が全員辞めてしまったなんてことは、一切見たことも、聞いたこともありません。
そこからわかることは、
いい教師がいるのは、塾に入るきっかけにすぎない
ということなのかもしれません。いざ塾に入ってしまえば、担当教師が変わったとしても、生徒はやめないのかもしれません。
人は変化を嫌う性質があります。教師の変化よりも、違う塾に行くという変化のほうが圧倒的に生徒にとっては嫌なことなのでしょうね。
塾も選ばれている
生徒は教師を選んでいると思いますが、家庭は塾を選んでいるのかもしれません。それを象徴する経験談を紹介します。
クラス授業を売りに指導していた塾。しかし、クラス授業の生徒が集まらなくなったので、クラス授業をやめて演習中心のスタイルに変更しました。
この年度の切り替え時が、わたしの塾人生で最大の退塾者数を記録しました。在籍生徒の4分の1くらいの生徒が辞めていったような気がします。指導する教師は変わらなかったので、塾のシステムだけを選ばれた結果でしょう。
考えてみたら当然ですね。ラーメン屋に入ったら、メニューがカレーしかない。そりゃ何も頼まずに帰りますよね。それを塾でやったのですから。
塾を辞めていったある家庭が、
クラス授業の契約で入塾しているので、クラス授業が終了するということは、契約満了ということですよね。したがって、今後一切の通塾は致しません。
という内容の書面をいただいたことは、今も鮮明に覚えています。
雇われでも
わたしは雇われの塾講師しかしたことがありません。それでも、「雇われだから」という気持ちで仕事をしてきたことは一切ありません。
これからの時代、お客様に選ばれる人のが活躍できると思うのです。塾名にあぐらをかいて、生徒を集めていてはいけないと思うのです。
雇われの身でも、自分の名前で生徒を集められるような教師になるのが目標です。いい塾かどうかを見極めてもらうためには、教師がきっかけになる可能性が高いのだから。
最後に
[temp id=2]